歯列矯正治療のながれ:セパレーション
歯列矯正治療では,奥歯にバンドという装置を入れる場合が多くあります.バンドは金属のベルトにワイヤーを通すチューブが付いた装置です.
このバンドを装着するためには,歯と歯の間に僅かなすき間が無くてはバンドがきちんと装着できません.そこで,歯と歯の間にすき間を作ることをセパレーションと呼びます.
セパレーションでは,バンドを装着する歯の前後に0.2mm〜0.5mmのすき間をつくります.セパレーションには,直径3mm〜5mm程のゴムを用いたり,ワイヤーによるスプリングを装着する場合があります.
また,セパレーションでは歯を動かす量がごく僅かですが,歯を動かすことになります.したがって,歯を動かすことに伴う痛みがでる場合があります.この痛みは,個人差が大きく,全く痛くないという人から,何もしなくても痛いという人まで様々です.特に多いのは,セパレーションをしている歯で固いものを痛くなるというものです.セパレーションでの痛みは,多くの場合2日〜1週間で落ち着く場合が多いようです